DCC決済とは?海外で利用するメリットと注意点、かかる手数料
DCC決済とは、どんなサービスなのか、他の決済方法となにが異なるのか気になる方に向け、この記事ではDCC決済を利用するときのメリット・デメリット、仕組みなどについて解説します。
ネット通販の決済や海外送金に便利なPayPal。そんなPayPalでは、相手に支払いを請求することが可能です。
ただ、「PayPalで支払いを請求したいけど、手数料がどれくらいかかるか不安…」そんな悩みを抱えていませんか?PayPalでの請求は簡単ですが、実は見落としがちな手数料が存在し、特に海外からの支払い受け取りでは注意が必要です。
そこで本記事では、PayPalで支払いを請求する具体的な手順から、意外と複雑な決済手数料(受取手数料)、為替手数料、出金手数料までを分かりやすく解説します。さらに、手数料を抑えてお得に海外送金を受け取れる「Wise」についてもご紹介します。

| 目次 🔖 |
|---|
| サービス | 為替レート | 受取手数料 | 合計コスト | 受取概算額 |
|---|---|---|---|---|
PayPalアカウントで支払を受け取る場合 | PayPalの為替手数料3%¹を上乗せしたレート (1円 = 0.00694ドル)² | 4.1%+40 円(41ドル+40円)³ | 9,939 円 | 134,086 円 |
(2025年5月30日)
このように、PayPalを使って請求した場合、意外と高額なコストがかかることが分かりますね(手数料について詳しくは後ほど見ていきます)。
海外からの送金の受け取りをお得に済ませたい場合、海外送金に特化したWiseなどのオンライン海外送金サービスを検討してみてもいいでしょう。送金人がWiseを使用した場合、受取手数料0円でかんたんに日本の銀行口座に海外からの支払いを受け取ることができます。
| おすすめのページ 🌸 Wise(旧Wise)での、海外送金受け取り方法を徹底解説 |
|---|
同じように1,000ドルの支払いを送ってもらっても、受取概算額に差が出ることがわかるかと思います。上記の例では、PayPalを介して送ってもらう場合よりも、送金人がWiseを使った場合の方が、受取額が9,000円以上多くなる結果に。
PayPal:134,086円
Wise:143,127円
海外との支払いのやり取りでは、手数料だけではなく為替レートにも気をつけて、お互いお得に取引できるといいですね。受け取るだけならアカウント開設も不要です。
PayPalで支払いを請求したり、請求書を発行したりすること自体に手数料はかかりません。
しかし、実際にお金のやり取りが行われた場合、
①決済手数料(受取手数料)
②出金手数料
③通貨換算手数料(為替手数料)
の3つに気を付ける必要があります。
※ここでは、商品やサービスの決済に用いられる商用支払いの場合の手数料について解説しています。友人や家族などに送金する個人間支払いの場合は、また料金体系が異なります。
商用支払いの場合、払う側には手数料は基本的にかかりません。受け取る側が手数料を負担することになります。
| 関連ページ 💡 ややこしい!?PayPalの全手数料をわかりやすく徹底解剖!計算法も |
|---|
| 手数料種類 | 金額 | 内容 |
|---|---|---|
| 決済手数料(受取手数料)³ | 2.9%~4.1%+40円/件 | 商用支払いを受け取る際に、受け取る側(商品・サービスの販売者)が支払う手数料。国内・海外からの受け取り、また受取り金額によって若干金額が異なる。(下図参考) |
| 出金手数料⁵ | 5万円未満:250円、5万円以上:無料 | PayPalアカウントに受け取った金額を、銀行口座に引き出す際に発生する手数料。 |
| 通貨換算手数料(為替手数料)(受け取る側が負担する場合) | 3% ¹ | 外貨→円など、通貨の両替が生じる際に発生する手数料。為替レートに上乗せされた形で提示される。 |
PayPalの決済手数料³
| 月間売上高 | 決済手数料(国内) | 決済手数料(海外) |
|---|---|---|
| 30万円以下 | 3.6 % + 40 円 / 件(標準レート)※ | 4.1 % + 40 円 / 件(標準レート)※ |
| 30万円超 100万円以下 | 3.4 % + 40 円 / 件 | 3.9 % + 40 円 / 件 |
| 100万円超 1,000万円以下 | 3.2 % + 40 円 / 件 | 3.7 % + 40 円 / 件 |
| 1,000万円超 | 2.9 % + 40 円 / 件 | 3.4 % + 40 円 / 件 |
※標準レートから変更するには、別途申請が必要。
では、実際の例を見てみましょう。
(例1)日本国内の顧客から、10万円の支払いを受け取るときにかかる手数料
決済手数料(国内):10万円×3.6 % + 40 円 =3,640円
→最終的な受取額:10万円 - 3,640円 = 96,360円
このように、最終的に受け取る金額は決済手数料を引いた額になることに注意しましょう。国内からの受け取りの場合は、通貨の両替が発生しないため、決済手数料のみを考慮すれば良いことになります。次に、海外からの受け取りの例を見ていきます。
(例2)海外の顧客から、1,000ドルの支払いを受け取る際にかかる手数料
実際の為替レートが1 円 = 0.00694ドル(1ドル = 144.03円)だとします。
決済手数料(海外):1,000ドル×4.1 % + 40 円 =約41.28ドル
→受取額(ドル):1,000ドル-41.28ドルドル=958.72ドル
PayPalの為替レートで両替(通貨換算手数料):
実際の為替レートが、1円= 0.00694ドルの時、PayPalの為替レートは、3%の通貨換算手数料を上乗せした1円 = 0.00715ドルになります。
→両替後の受取額(円): 958.72ドル ÷ 0.00715円/ドル = 約134,086 円
元々の売り上げの1,000ドルは日本円に換算すると、1,000ドル ÷0.00694ドル/円 =144,025円に値するはずなので、合計で144,025円 - 134,086円 = 9,939 円が受け取り・両替の過程に手数料として引かれていることになります。
PayPalの為替手数料は為替レートに含まれた形で提示されるため一見すると気が付きづらいかもしれませんが、海外から支払いを外貨で受け取る際、決済手数料に加えて為替手数料も引かれることに注意しましょう。
| 関連ページ 💡 PayPal(ペイパル)のレートは高い!?為替手数料を節約する方法 |
|---|
次に、PayPalで支払いを請求する方法を見ていきます⁶。請求書または支払い請求を送信するのに手数料はかかりません⁷。
これで、相手に支払いを請求するメールが届きます。相手はクレジットカード、デビットカード、銀行口座、またはPayPal残高を使って支払うことができます。
PayPalでは他にも、請求書作成サービスやPayPal.Meといった、請求を容易で便利に行うための機能も利用できます。
【請求書作成サービス】
PayPalのビジネスアカウント向けの無料サービスです。パーソナライズされた請求書テンプレートを作成・送信でき、割引、配送費用、支払通貨などもカスタマイズできます。また、一括送信や定期送信なども利用可能です。
Wiseでは簡単に利用できる請求書テンプレートも無料で利用できるので、ぜひ確認してみてください。
【PayPal.Me】⁸
PayPal.Me(ペイパルミー)とは、自分専用のURLをSNSやメールでシェアすることで、簡単に集金ができるサービスです。ビジネスアカウントだけでなく、個人アカウントでも利用することができます。また、集金は国内・海外からも可能です。
| 関連ページ 💡 PayPal.Meとは: 使い方・手数料 |
|---|
PayPalでメールやリンクで請求を受け取ったら、請求金額を支払いましょう。支払方法は以下の通りです。PayPalによる請求に対する支払いをするには、PayPalアカウントが必須です。アカウントを持っていない人は、まずはアカウントを新規開設しましょう。⁹
【メールから支払う場合】
【マイページから支払う場合】
支払金額は、PayPalアカウントに登録してある銀行口座、クレジットカード、デビットカード、またはPayPal残高から引き落とされます(選択可能)。ただし、個人間支払いの場合はカード払いは利用できません。
PayPalで支払う側にかかる手数料もチェックしてみてくださいね。
| 関連ページ 💡 PayPal(ペイパル)で支払う側にかかる全手数料を解説。 |
|---|

PayPalで海外からの支払いを受け取るのは、意外とコストがかかるかもしれません。
海外送金に特化したWiseを使用してみるのも手です。Wiseは新しい送金の仕組みによって、海外送金をより安く、速く、簡単にしています。
送金人がWiseを使って送金した場合、かかるのは送金手数料のみ。実際の為替レートを使用しているので、為替手数料はありません。また、銀行口座で受け取る際に、日本円で受け取る場合、100万円以下までは受取手数料もかかりません。アメリカの送金人が1,000ドルを送金する例だと、PayPalに比べWiseの方が6,000円以上も受取額が多くなりました。
世界の利用者数は700万人を超え、毎月の送金額は40億ポンド(約5,375億円)を上回ります。日本では、ワイズ・ジャパンが資金移動業者として登録しています。
ぜひ一度、送金シミュレーションから送金コストを確認してみてください。Wiseが本当に一番安い海外送金の方法かどうか、他のサービスとの比較も行なっています。
PayPalでは、メールを使って簡単に相手に支払いを請求することができます。請求書を作成したり、リンクをSNSで共有して請求したりと便利な機能も。
請求すること自体に手数料はかかりませんが、商用支払いの代金を受け取る場合は受取手数料(決済手数料)がかかります。さらに、海外からの支払いを受け取る際には、為替手数料も引かれてしまいます。このため、PayPalで支払いを受け取ると、意外と高額なコストがかかってしまうこともあるのです。
支払い受け取りに伴うコストを節約したいなら、為替手数料無料の海外送金サービスWiseを送金人に勧めてみるのも良いでしょう。受取手数料も無料、受け取るだけならアカウント開設も不要です。
海外送金の際には、必ず、送金手数料だけではなく為替レートも把握して、思わぬコストに驚くことのないようにするといいですね。
A1:PayPalで支払いを受け取る主な方法として、相手のメールアドレス宛に直接支払い請求を送信する方法、カスタマイズ可能な請求書を作成・送信する方法(主にビジネスアカウント向け)、またはご自身の専用PayPal.MeリンクをSNSやメールで共有して集金する方法があります。
A2:商用として支払いを受け取る際には、主に決済手数料がかかります。例えば、国内からの支払いで月間売上高30万円以下の場合、標準レートで取引額の「3.6% + 40円/件」です。海外からの支払いや通貨の両替が伴う場合は、異なる料率や通貨換算手数料が適用されるため事前に確認するようにしましょう。
A3:PayPalの個人アカウントでも請求書を作成することができます。具体的には次の手順で可能です。PayPalアカウントにログイン→「支払い・請求」→「請求書を送信」をクリック。請求先メールアドレス、請求内容、金額を入力。必要に応じてメモや添付ファイルを追加して「送信」。ただし、パーソナライズされた請求書のテンプレートを作成、送信できる「請求書サービス」はビジネスアカウント向けになります。
A4:PayPalの請求書ツールは、日本のインボイス制度(適格請求書)に対応しています。請求書作成時に「適格請求書発行事業者の登録番号(T+13桁の数字)」を入力し、税率の設定(8%または10%)を設定してください。
A5:マイナンバーの提出&本人確認(KYC)が必要です。また、海外の相手から支払いを受け取る際は、国内取引よりも若干高い決済手数料が適用される場合があります。受け取った外貨を日本円に両替する際には、PayPal所定の通貨換算手数料(為替レートに上乗せされる手数料)がかかる点にも注意しましょう。

*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。
当社は明示的または黙示的にかかわらず、この内容が正確、完全または最新であることを表明または保証しません。
DCC決済とは、どんなサービスなのか、他の決済方法となにが異なるのか気になる方に向け、この記事ではDCC決済を利用するときのメリット・デメリット、仕組みなどについて解説します。
ヨーロッパで使うのにおすすめのクレジットカードは?ヨーロッパのクレジットカードのブランド普及率から気になる海外手数料まで徹底解説。Wiseデビットカードとクレカを併用して、特に海外旅行を楽しみましょう!
海外キャッシングがお得かは、返済のタイミングによって変わります。本記事では海外キャッシングとは、両替との違いやデメリット、繰り上げ返済のやり方、レートなどについて解説します。
シンガポール旅行や移住で使える海外決済カード。Wiseなら実際の為替レートで両替、透明な手数料でATM利用も可能。他社サービスとの違いや、シンガポールでお得に使う方法を解説。
フィリピンでのATM引き出しやカード決済、海外送金の手数料を節約する方法を紹介。為替レートの隠れたコストや、海外赴任・長期滞在で気をつけたいポイントをわかりやすく解説。Wiseなら実際の為替レートで送金できて、現地ATMでの引き出しも簡単です。
カンボジアで使えるクレジットカードブランドや普及率、注意点、さらに旅行を便利でお得にしてくれるカードまでご紹介します!これからカンボジアに旅行や駐在に行く予定の方は必見です。