香港の不動産購入ガイド~価格推移・外国人規制・物件選び【2025年最新】
香港の不動産は外国人でも購入できますが、土地に関しては規制があります。日本人が香港の不動産を購入する際に知っておきたい不動産購入のルールや手続き、流れ、税金、不動産価格相場の推移、香港不動産がなぜ高いか、海外への送金や支払いに便利なWiseなどについて解説します。
香港では、以前は銀行口座の開設が簡単なイメージがありましたが、最近では、非居住者の外国人の銀行口座開設はかつてほど簡単ではありません。
とはいえ、香港の銀行口座を持っているとEPS(デビットカード払い)が付帯している銀行のキャッシュカードやネットバンキングが使えるなど、香港での生活には欠かせないことも多いです。この記事では、香港での銀行口座開設方法について必要書類から手数料まで詳しく解説します。
目次
香港の銀行口座開設した後は、日本から香港への送金の機会もあるかもしれません。しかし、銀行の海外送金では、実際の為替レートではなく、銀行が独自に定めた為替手数料が上乗せされた為替レートが適用される場合が多いことを知っていましたか?
海外送金に特化したWiseのようなサービスでは、実際の為替レートで送金ができます。
例:日本の口座から香港の口座へ10万円を送金する(中継銀行手数料を送金人が負担する場合)
| 銀行/プロバイダ | 送金手数料(中継銀行手数料を含む) | 為替レート | 合計コスト |
|---|---|---|---|
銀行 | 1,750円〜8,500円 | 銀行が独自に定める為替レート | 1,750円〜8,500円+為替手数料 |
| 166円+送金額の0.79% | 実際の為替レート | 949円 送金する |
海外送金時には、なるべくお得に送金するために、各銀行・各プロバイダの為替レートを比較してみるといいですね。リアルレートを使用するWiseは最大で銀行の14倍安く海外送金ができます。どのくらい安くなるのか気になる方は、海外送金シミュレーションから送金コストを見てみましょう。
香港では、香港人や外国人を問わず、11歳以上で就労ビザや学生ビザなどを取得し香港に180日以上の滞在が許されている場合、IDカードの発行が義務付けられます。¹このIDカードを所持している場合は、外国人でも比較的簡単に香港の銀行口座を開設する事ができます。
また、日本在住の日本人であっても、香港にある銀行窓口を直接訪れる事ができれば、銀行口座を開設できる可能性は高いようです。
「香港に行かずとも、香港の銀行が持つ日本支店で口座を開けばいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、例えば香港上海銀行(HSBC)は、日本では2012年に事実上株式および銀行業務を撤退してしまったため、現時点では日本にいながらHSBCの口座開設をするのは難しい状態です。
また、同じく国際的に有名なシティバンク銀行も、香港支店と日本支店では別の業務形態を取っているため、日本からの香港口座開設はできないと考えていいでしょう。
香港で銀行口座を開設する場合は、以下の書類が必要となります²。
本人確認証明書
香港IDカード、または香港に在住していない外国人の場合は、有効期限内のパスポート
現住所を証明できる書類
住所証明書類は、3ヶ月以内に発行された公的書類である必要があります。公共料金の請求書などで大丈夫ですが、英語または中国語の表記がある書類が必要です。住所を証明できる書類が英語/中国語ではない場合、正式な翻訳会社や法律事務所、司法書士事務所などを通して翻訳された住所証明書を準備する必要があります。
その他にも、状況に応じて追加で以下の書類などを求められる場合があります。
これらの書類も住所証明書類と同様に、英語または中国語で記載した公的な翻訳証明が必要となります。
スムーズな口座開設のために、銀行を訪れる際にこれらの書類も事前に準備できればなお安心ですね。
香港の銀行で口座を開くには、必ず本人が前述の書類を持って直接窓口を訪れる必要があります。以下、香港の銀行で銀行口座を開く手順です³。
銀行の案内カウンターを訪れる
カウンターで口座開設をしたい旨を告げます。
個別ブースにて専門スタッフと面談
香港で口座を開設するには、最低限の意思疎通ができる語学力(英語または中国語)が求められます。語学力の確認も兼ねて、専門スタッフが希望の開設口座や手続きについて説明をしながら、目の前で申込用紙を記入していきます。スタッフが全ての申込用紙に記入し終わると、書類の確認を求められ、最後に書類に署名をして手続き完了です(香港では日本のように印鑑は必要なく、署名が有効になります)
キャッシュカード・暗証番号は登録住所に郵送で送られてくる
キャッシュカードや暗証番号は、セキュリティのため、後日改めて個別に登録住所に郵送されます。キャッシュカードを受け取ったら、最寄りのATMで自分の好きな暗証番号に変更する事をおすすめします。
香港の銀行口座では、小切手帳も一緒に発行される
小切手というと、日本では個人口座にはあまり縁がないように思われますが、香港では通常の口座にも小切手が発行されます。1つの口座内には、Saving Account(通常の口座)とCurrent Account(小切手口座)が存在していて、小切手への入出金はCurrent Accountで行われます。
ネットバンキングを利用する場合
ネットバンキングを利用したい場合は、ハードウェアトークン(パスワード生成器)が必要になります。後で申請するのは面倒なので、口座を開設する際に合わせて利用したい旨を伝えておくと便利です。
口座開設にあたって、銀行や支店によっては事前に予約をしなくてはならない場合もあるので、事前に電話やEメールで確認を取ると確実ですね。
以前は、前述の書類に加えて香港の商業登記書(Business Resistration)さえあれば、香港内のどの支店でも簡単に法人口座を開設する事ができましたが、しかしながら現在は法人口座の開設審査がかなり困難になっています。
審査のための面接が英語または中国語で行われ、事業展開や法人口座の使用目的などかなり詳細に説明が必要になってくることもあり、個人口座よりもずっとハードルが高いことは確かでしょう。
必要書類は法人の形態や規模によって、それぞれ変わってきます。いずれにせよ法人口座開設は、個人口座開設とは違い多くの資料や書類が必要になりますので、まずは直接連絡を取って必要な資料を完璧にそろえてから面談に臨むのが望ましいでしょう。
留学、移住や転勤などに伴い、日本の銀行口座から香港の口座へ海外送金する機会もあるかと思います。
香港の銀行は取引手数料が他国よりも比較的低いとされていますが、日本の銀行から送金する場合は、やはりそれなりの手数料がかかります。
| 銀行/プロバイダ | 送金手数料(中継銀行手数料を含む) | 為替レート | 合計コスト | 受取概算額 |
|---|---|---|---|---|
楽天銀行 | 1,750円 | 楽天銀行が独自に定める為替レート(1香港ドル=13.9470円) | 1,750円+為替手数料 | 7,044.53 HKD |
新生銀行 | 2,000円 | 新生銀行が独自に定める為替レート(1香港ドル=13.9470円) | 2,000円+為替手数料 | 7,026.60 HKD |
| 949円 | 実際の為替レート(1香港ドル=13.5479円) | 949円 | 7,311.19 HKD |
(2019年8月7日14:13(GMT+2)時点のシミュレーションに基づく)
さらに気をつけたいのは、銀行の海外送金の為替レートに含まれる為替手数料です。
この「為替手数料」は為替レートに含まれているため気付きづらく、「隠れコスト」となりがちです。上記の例からも、手数料の違いだけでなく、為替レートの違いによって、同じ10万円を元手に香港に送金しても、受取り概算額が銀行・プロバイダによって違うことがわかります。
海外送金のサービスの一つ、Wiseでは常に実際の為替レートを使用しています。為替手数料を気にする必要がないので、銀行での海外送金に代わる選択肢として検討してみてもいいかもしれませんね。最大で、銀行の8倍安いコストで送金できるのが特徴です。
Wiseが送金コストを安く抑えられる理由は、複数の国内送金を活用した仕組みにあります。
どのくらい安く送金できるのか気になる人はシミュレーションから、送金コストを確かめてみてくださいね。
実際に外国人が香港の銀行を利用する際は、以下の4銀行が人気です。
イギリスの4大銀行の一つで、世界的に展開するグローバル銀行。香港内のあちこちに支店やATMがあり、香港でもっとも代表的な銀行の一つ。
株式指数の「ハンセン指数」で有名。香港のローカルバンクでもっとも規模が大きい。グローバル銀行ではないが、HSBCグループの銀行なので信頼性も高いでしょう。
香港ドル紙幣発券銀行の一つ。イギリス資本のグローバル銀行。
世界最大の金融グループの一つ。
上記4銀行の一番ベーシックな口座の手数料を比べてみました。
| HSBC | 恒生銀行 | スタンダードチャータード銀行 | シティバンク | |
|---|---|---|---|---|
| 口座維持費(月額) | 無料¹¹ | 無料¹² | 無料¹³ | 無料、住所が香港以外の場合HK$400¹º |
| 国内振込手数料 | 無料(ネットバンキング、ATMにて) | 無料(ネットバンキング、ATMにて) | 無料(ネットバンキング、ATMにて) | 無料(ネットバンキング、ATMにて) |
| ATM手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 海外送金手数料(送金する場合) | HK$65(ネットバンキング)¹⁴ | HKD65(ネットバンキング)¹⁵ | HK$200(ネットバンキング)¹⁶ | HKD200¹⁷(ネットバンキング)(シティバンク間であれば無料) |
| 海外送金手数料(受取りの場合) | HK$65¹⁸ | HK$65¹⁹ | HK$55²º | 無料²¹ |
上記の表を見ても明らかなように、口座維持費や振込手数料、ATM手数料が無料なのに対して、海外送金手数料はずいぶんと高いのが分かります。
さらに明記された「海外送金手数料」以外にも、銀行が定める為替レートに含まれた為替手数料にも気をつけておくといいでしょう。受け取る際にも要注意です。
海外送金をする前に、各銀行・各プロバイダの為替レートを調べておくといいですね。リアルレートで常に海外送金したい人は、Wiseの利用を検討してみてもいいかもしれません。シミュレーションから簡単に送金コスト・着金予定日がわかります。
外国人の口座開設が難しくなってしまったと言われている香港ですが、まだ十分に外国人への窓口は開かれているとも言えるかもしれませんね。さらにWiseのような海外送金サービスを上手に併用する事で、香港口座のメリットが生活にもお仕事にもより活かせるといいですね。
海外送金をする前に、各銀行・各プロバイダの為替レートを比較してみるとよりお得に送金できるところが選べるかもしれません。リアルレートと格安の送金手数料で銀行の最大8倍安く海外送金ができるWiseも新しい選択肢の一つとして検討してみてもいいでしょう。
ソース
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香港の不動産は外国人でも購入できますが、土地に関しては規制があります。日本人が香港の不動産を購入する際に知っておきたい不動産購入のルールや手続き、流れ、税金、不動産価格相場の推移、香港不動産がなぜ高いか、海外への送金や支払いに便利なWiseなどについて解説します。