イタリア免税手続きガイド:観光客のためのVAT還付と免税ショッピングの完全ガイド
イタリアの付加価値税率は一般的に22%です。免税手続きは、免税書類を記入し、出国ターミナルで免税手続きエリアで印を押してもらえば、完了します。詳しいお話は当記事で学べます!
美食の国、イタリアへ!旅行の準備で一番悩むのは「お金」のことではないでしょうか?「イタリアではカードと現金、どっちが主流なの?」と、初めての海外旅行、あるいは海外旅行に慣れていても、旅先でのお金の不安はつきものです。
この記事では現金が必要な場面や、両替すべき目安などを具体的に説明します。さらに、現地の支払いを安心してお得に行えるWise(ワイズ)についてもご紹介します。記事を読み終えた時には、もうお金の心配は消えているはず。賢くお得にイタリア旅行の準備をはじめましょう!
※円換算における参考レート:約1ユーロ=175.80円(2025年10月6時点)| 目次 🔖 |
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まず結論からお伝えすると、近年はイタリアのキャッシュレス化は急速に進んでいます。都市部では、ほとんどの場所でクレジットカード決済が可能です。しかし、「カードをメインに、現金(特に小銭)をサブで持つ」のが、イタリア旅行をストレスなく楽しむための鉄則です。
イタリアの通貨は、EU加盟国共通のユーロです。お釣りが出やすい€10札や€20札、そしてコインは、旅行中に重宝します。
大規模なスーパーやホテル、主要なレストラン、高速鉄道のチケット購入などはカード決済が主流です。逆に、昔ながらの個人商店や少額決済(€5以下)、公的サービスの一部では、今も現金が好まれたり、必須だったりする場合があります。
イタリアで最も広く利用できるのは、世界的に普及率の高いVisaとMastercardの2大ブランドです。このどちらか、または両方を持っていれば、ほとんどの決済で困ることはありません。
イタリアでは、クレジットカード決済端末がApple PayやGoogle Payなどの非接触決済にほとんど対応しています。カード決済端末があれば、スマートフォンやスマートウォッチをかざすだけで支払いが完了するケースが多いです。
ここでは、「観光地を巡り、中級クラスのホテルを満喫し、食事も楽しむ!」という一般的な旅行を想定して費用を算出します。約1ユーロ=175.80円(2025年9月時点)を参考に、すべて円表記で目安を提示します。
主にローマやミラノなど、一都市集中型の観光プランとして約27万円〜37万円程かかる想定です。現金でしか払えない公衆トイレ、少額の飲食費、チップ、宿泊税などを考慮し、1日あたり€40〜€50を目安とすると、合計€150〜€200(約26,000円~35,000円)を用意しておくと安心です。
| 項目 | 費用の目安(1人あたり・円) | 備考 |
|---|---|---|
| 航空券(直行・往復・エコノミー) | 170,000円〜250,000円 | シーズンや航空会社によるため、早めの予約がおすすめ |
| 海外旅行保険 | 1,270円〜5,000円 | 4日間の想定 |
| 宿泊費(3泊分) | 60,000円〜90,000円 | 中級ホテル(1泊約2万円〜3万円)を想定 |
| 食事代(4日分) | 40,000円〜50,000円 | 1日あたり10,000円〜12,500円(昼夜+カフェ代) |
| 観光・ツアーなど | 20,000円〜30,000円 | 美術館、コロッセオなど主要観光地の入場料やツアー |
| 交通費(4日分) | 4,000円〜6,000円 | 地下鉄やバスの乗り放題券など |
| 通信費(4日分) | 2,400円〜4,400円 | 1日あたり600円〜1,100円のeSIMを想定 |
ローマ、フィレンツェ、ベネチアのゴールデンルートを周遊するのに適した日程で、約35万円〜50万円程かかる想定です。移動が増え、小さな駅のトイレやチケット売場、タクシーなどで現金が必要になる機会も増えるため、少し多めに用意しておくと安心。€200〜€250(約35,000円〜44,000円)ほど想定しましょう。
| 項目 | 費用の目安(1人あたり・円) | 備考 |
|---|---|---|
| 航空券(直行・往復・エコノミー) | 170,000円〜250,000円 | シーズンや航空会社によるため早めの予約がおすすめ |
| 海外旅行保険 | 1,850円〜7,000円 | 6日間の想定 |
| 宿泊費(4泊分) | 80,000円〜120,000円 | 中級ホテル(1泊約2万円〜3万円)を想定 |
| 食事代(6日分) | 60,000円〜75,000円 | 1日あたり10,000円〜12,500円 |
| 観光・ツアーなど | 30,000円〜40,000円 | 訪れる都市が増えるため費用も増加 |
| 交通費(6日分) | 11,000円〜18,000円 | 都市間の高速鉄道移動費(2都市分など)を含む |
| 通信費(6日分) | 3,600円〜6,600円 | 1日あたり600円〜1,100円のeSIMを想定 |
イタリアの人気3〜4都市をじっくりと観光できる、充実した日程です。約40万円〜55万円程かかる想定です。長期滞在ではある程度の予備費として€250〜€300(約44,000円〜53,000円)ほどを持っておき、€50札も数枚混ぜておくと安心です。
| 項目 | 費用の目安(1人あたり・円) | 備考 |
|---|---|---|
| 航空券(直行・往復・エコノミー) | 170,000円〜250,000円 | シーズンや航空会社によるため早めの予約がおすすめ |
| 海外旅行保険 | 2,430円~9,000円 | 7日間の想定 |
| 宿泊費(5泊分) | 100,000円〜150,000円 | 1泊あたりの費用は同じでも、日数が長くなる分増えます。 |
| 食事代(7日分) | 70,000円〜87,500円 | |
| 観光・ツアーなど | 35,000円〜50,000円 | 長期滞在のため、観光地やアクティビティにかける予算が増加 |
| 交通費(7日分) | 13,000円〜22,000円 | 都市間の移動費、市内交通費 |
| 通信費(7日分) | 4,200円〜7,700円 | 1日あたり600円〜1,100円のeSIMを想定 |
イタリアはカードが主流と言っても、現金(特に小銭)がなければ困ってしまう場面は確実に存在します。安全のためにも、以下の5つの場面を想定して、常に少額のユーロをポケットに入れておきましょう。

メルカート(Mercato)とは、イタリア各地で開かれる青空市場や屋内市場のこと。新鮮な野菜や果物、チーズ、肉、魚介類、日用品などが並び、活気あふれるイタリアの日常を体験できます。この市場の店主の多くは、小規模な個人事業主です。
彼らにとって、クレジットカードの決済端末の導入費用や、売上から引かれるカード手数料は大きな負担になります。そのため、「現金のみ」で取引することでコストを抑えている場合がほとんどです。
メルカートでのお買い物は、地元の人との交流も楽しみの一つなので、少し値切ったり、おまけしてもらったりする際も、現金だとよりスムーズに行えますよ。

小さなお店では現金での支払いを好む場合があります。イタリアで絶対外せないジェラートや、街角でサッと食べられる切り売りピザ(ピッツァ・アル・タリオ)など、1回あたり€1〜€5程度の少額決済は、店側から現金での支払いを好まれる傾向があります。

イタリアでは、アメリカのようにチップが義務ではありません。多くのレストランでは「Coperto(コペルト)」と呼ばれる席料やサービス料がすでに含まれています。しかし、これは「チップを渡さなくていい」という意味ではありません。担当してくれた方が「素晴らしいサービス」を提供してくれたと感じた場合、感謝の気持ちとして心付けを渡す文化はあります。
イタリアでは公衆トイレの利用に料金がかかります。これは、衛生管理を保つためや、いたずらを防ぐ目的があります。料金は場所によって異なりますが、€1〜€2(約175円〜350円)程度が一般的です。
ほとんどの公衆トイレは、コイン投入式のゲートが設置されており、現金(小銭)のみでしか支払いができません。ただ、近年はローマの主要駅など一部の新しい施設では、クレジットカードやモバイル決済に対応した端末が設置されているケースもありますが、まだ少数派です。
観光中に急にトイレに行きたくなった時、小銭がないと本当に困ります。常に€1コインを数枚持っておくことは、イタリア旅行には欠かせません。
イタリアでは、ローマ、フィレンツェ、ミラノなどの主要都市において、観光税(都市税)が徴収されます。これは、観光インフラ整備などに充てられる公的な税金です。
料金は都市や宿泊施設のグレードによって異なりますが、1人1泊あたり€2〜€10程度です。チェックアウト時に宿泊施設のフロントで支払うのが一般的です。
大規模なホテルチェーンでは、宿泊費と合わせてクレジットカードで決済できる場合があります。しかし、アパートメントや小規模な民泊施設では、「現金のみ」での支払いを求められることが圧倒的に多いです。チェックアウト時に慌てないよう、必ず観光税分の現金は確保しておくのがおすすめです。
イタリアで必要な現金の額が分かったところで、次に悩むのは「どこでユーロに両替するのが一番お得か」ということです。
両替の際に注目すべきは、表示されている「為替レート」と、そこに含まれている「手数料」の二つです。一般的に、利便性が高い場所ほどレートが悪くなります。
日本の空港や主要銀行での両替は、出発前にユーロを手に入れられるという点で、安心感が最も高い方法です。しかし、レートは最も不利になる傾向があります。
※平均為替レートは2025年9月時点のレートです。| 場所 | 平均為替レート | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 日本の空港の両替所 ※1+※2 | 180円前後 | 出発直前に両替できるため利便性が高い |
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| 日本の主要銀行 ※2 | 176円前後 | 空港よりはレートが良い場合もある |
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※1 両替レートはオンラインと店舗で異なる場合もあります
※2 為替レートに手数料が含まれる場合もあります
以下のページから成田空港、羽田空港や各銀行での為替レートと手数料をご確認いただけます。
空港に到着してすぐの両替は、確かに便利です。しかし、日本の空港と同じように、イタリアの玄関口となるローマやミラノなどの空港両替所も、その利便性ゆえに高い手数料を為替レートに上乗せしています。
街中の両替所はさらに注意が必要です。派手な看板で「手数料無料(No Commission)」と謳っているところをよく見かけますが、これは大きな罠な可能性が高いです。別途手数料を取らない代わりに、レートにさらに大きなマージンを上乗せしているため、結果的に最も損をするケースが多いので注意してください。
海外キャッシングとは、あなたが持っているクレジットカードの「キャッシング枠」を利用して、現地のATMからユーロを直接引き出す方法です。これは外貨両替ではなく、カード会社から一時的に日本円を借り、ユーロで引き出す行為にあたります。他の方法とは違い「利息」がかかる点が要注意です。
キャッシングでかかるコストは以下の通りです。
| 関連ページ 💡 7社の海外キャッシングを比較 |
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イタリアでのお金の管理を賢く、お得にするなら海外利用に特化した「Wise(ワイズ)」がおすすめです。特にWiseデビットカードは、できるだけイタリアで現金を使いたくない場合、キャッシュレス決済で役立ちます。
一般的に銀行や両替所では、市場の為替レートに「隠れた手数料」が上乗せされています。しかしこの点、Wiseは手数料が上乗せされていない本当の為替レート(ミッドマーケットレート)で両替できます。
つまり、Wiseデビットカードの最大の強みは、お得なレートで決済&両替できる点にあります。現地でのカード払いは、Wiseアカウント内のユーロを使えば手数料無料です。アプリで日本円をユーロに両替しておけば、必要な時にATMで現金を引き出すこともできます。毎月30,000円まで、2回までの引き出しなら手数料はかかりません。
さらに、約40種類以上の通貨を1つのアカウントで管理できるため、イタリア以外の国へ旅行する際も便利です。カード発行手数料は1,200円のみで、年会費は無料です。
【Wiseデビットカードの特徴】
一番の大きな魅力は、リアルタイムの為替レートで決済・両替できることです。一般的なクレジットカードなどでは両替するときに上乗せ手数料が加算されますが、Wiseではそのままのレートで取引できます。
また、外貨での決済時に支払い額に追加される手数料である「事務手数料」も低く、銀行の最大3分の1程度に抑えられる場合もあります。カードの発行には1,200円の手数料がかかりますが、年会費や月額手数料は一切かからず、アカウント開設も全てオンラインで完結します。
イタリア旅行において、非常に役立つサービスと言えるでしょう。

イタリア旅行では、クレジットカードをメインに、少額決済や公的な支払いのために必要最低限の現金を準備する「ハイブリッド戦略」が最もスムーズです。
ユーロ調達の際は、レートが不利な空港や両替所を避け「Wise(ワイズ)」のような透明性の高い市場レートで両替・決済ができるものを活用してみましょう。旅のコストを大幅に削減し、カードと現金を賢く使い分け、お得な旅を楽しみましょう!
残念ながら、イタリアではスリが多いです。対策として、大金を一度に持ち歩かず、その日使う分だけを分散させましょう。残りの現金や予備のカード、パスポートのコピーは、服の下に着用するセキュリティポーチに入れて体の目立たない場所に保管するのが鉄則です。人混みや電車内では、カバンを必ず体の前で抱え、カード決済をメインにして現金を使う回数を減らすことが、最大の盗難対策になります。
旅行中に現金が不足した場合、現地の銀行の窓口で日本円をユーロに両替できます。銀行は比較的レートが安定しており、安心感があります。パスポート持参が必要ですので覚えておきましょう。観光地の両替所も手軽ですが、レートが非常に不利な場合が多い点には注意しましょう。
これらの主要な観光都市では、キャッシュレス決済の普及率は非常に高いです。美術館のチケット、買い物やレストランなど、ほぼすべてでクレジットカードを利用できます。ただし、公共トイレや観光地の屋台や、路地裏の小さなジェラート屋さんなどでは、現金しか使えないこともあるため、やはり最低限の現金(少額の札やコイン)はあると安心です。
トスカーナの田舎町など、観光地から離れた小さな街では、都市部に比べてキャッシュレス化が遅れているのが実情です。これらの街を訪れる予定がある場合は、都市部よりも多めに現金を用意しておくと安心です。
*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。
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