イタリア不動産購入ガイド:価格動向・購入手順・外国人のポイントを解説

Hikaru Osaka

歴史と文化の国イタリアは、観光だけでなく移住先や投資先としても注目されています。では、日本人がイタリアで不動産を購入することは可能なのでしょうか。

この記事では、イタリア不動産の市場動向や購入の手順・注意点、資金調達や諸費用の仕組み、不動産の探し方、そして外貨送金や支払いに便利なWise(ワイズ)の活用法までをわかりやすく解説します。

イタリアでの不動産購入をスムーズに進めたい方は、ぜひ参考にしてください。

Wise(ワイズ)について知りたい 💡

円(JPY)からユーロ(EUR)を両替した時の現在の換算レート(by Wise)🇪🇺

目次 🔖

イタリア不動産市場の基礎知識

イタリア不動産市場の基礎知識

日本とイタリアでは不動産取引の流れやルールが大きく異なります。

2025年のイタリア市場は、都市部や観光地を中心に価格は堅調に推移。地方都市でも横ばいまたは微増が見られ、極端な値動きはない安定した状況です。

2026年にかけても、価格変動は限定的と予想されています。


外国人によるイタリア不動産の購入条件と注意点

イタリアでは、外国人でも住宅や別荘などの不動産を購入できます。

イタリア不動産購入とビザの関係

一部のビザでは、住居の確保が取得条件となっています。中古住宅や賃貸物件、戸建てなど、滞在目的に応じて住まいを準備しなければなりません。不動産を所有していると、リタイアメントビザや長期滞在の申請で有利に働く場合もありますが、購入だけで自動的にビザが発行されるわけではない点に注意が必要です。


イタリア不動産の購入手順

イタリアの不動産購入は、次の流れで進みます。

  • 不動産情報サイトなどで購入したい物件を探す
  • 購入申し入れを行う
  • 仮契約(コンプロメッソ)を締結する
  • 準備を整えて本契約(ロジート)を結ぶ
  • 公証人が登録手続きを行い、残金を支払う

仮契約は形式上「予備契約」ですが、法的拘束力があるため慎重に確認しましょう。全体の手続きには通常8〜12週間ほどかかります。

必要書類には、イタリアで有効な本人確認書類個人納税者番号などが含まれます。


イタリア不動産のローンや資金調達

外国人でもイタリアの金融機関から住宅ローンを組める場合がありますが、非居住者は融資条件が厳しくなる傾向があります。融資額が少なくなったり、審査が通りにくいケースもあるため、事前の資金計画が重要です。ローンを利用する際は、手数料・保険料・税金などの追加コストも考慮しましょう。

また、東京スター銀行などでは、日本国内の不動産を担保にして海外不動産購入資金を融資する制度がありますが、日本居住者に限定され、審査や条件があります²。


イタリアの不動産会社/不動産サイトの選び方

不動産購入の際は、現地の不動産会社やエージェントに相談するのが一般的です。条件に合った住宅・別荘・中古物件を紹介してもらえるほか、交渉や契約手続きもサポートしてもらえます。日本語対応のある業者も一部存在します。

信頼できる相談先を選ぶには、会社情報(住所・代表者・連絡先など)の明記や、説明の分かりやすさ・口コミ評価を確認しましょう。実際に話してみて、誠実で透明性のある対応をしてくれるかを見極めることが大切です。


イタリアの賃貸・中古・別荘物件の探し方

イタリアで中古住宅や別荘、賃貸物件を探す際は、現地の不動産会社サイトや情報ポータルを活用するのが便利です。多くのサイトは日本からも閲覧でき、海外にいながら物件探しが可能です。

代表的な不動産サイト・会社:

ただし、情報が古いまま更新されていないサイトもあるため、掲載日や更新日を必ず確認しましょう。特定の地域や物件タイプ(別荘・歴史的建造物など)を探す場合は、その分野に特化した不動産エージェントに相談するとスムーズです。


イタリア不動産投資:資産価値とエリア選び

投資目的で購入するなら、ローマやミラノなど主要都市や、観光需要の高い地域が有力です。

  • ローマ:政治・経済の中心地。世界的観光地で、築年数の古い物件が多い。
  • ミラノ:経済・ファッション都市。外資系企業や富裕層が多く、安定した需要あり。
  • 観光地:ベネチア、フィレンツェ、アマルフィ、シチリアなども人気。

都市部や観光地の価格は高めで、地方都市は比較的手頃です。一般的な賃貸利回りは3〜5%前後、観光地の短期賃貸では6〜8%程度になる場合もあります。


イタリア不動産購入の税金・コスト

イタリアで住宅や別荘などの不動産を購入する際には、税金と諸費用が発生します。

地域や物件の種類によって税率やコストが異なるため、購入前に見積もりを確認し、必要に応じて税理士へ相談するのがおすすめです。

不動産購入時の主な諸費用

  • 公証人手数料:購入価格の約1〜2%
  • 不動産エージェント手数料:約2〜4%
  • 土地台帳記録手数料:50〜200ユーロ程度
  • 現地滞在費:日本居住者が現地で手続きを行う場合に発生
  • その他固定費:印紙税、抵当税など(各50〜200ユーロ前後)

中古物件では、課税や手数料が「カタストロ評価額(固定資産評価額)」を基準に計算されるケースが多いため注意が必要です。

不動産購入時の主な税金

  • 登記税(Imposta di registro):主な居住地は2%、セカンドハウスは9%
  • 付加価値税(IVA/VAT):新築物件の場合、標準住宅10%・高級住宅22%
  • 土地登録税・印紙税・抵当税:各50〜200ユーロ程度

不動産保有後にかかる税金・管理費

  • 固定資産税(IMU):セカンドハウスや高級住宅に課税。税率は0.4〜1.14%(自治体・物件ランクにより変動)
    • 主な居住地(prima casa)は免除
    • ただし高級住宅区分(A/1・A/8・A/9)は居住用でも課税対象
  • 管理費(Condominio):年間1,000〜3,000ユーロ前後が目安(共用設備・警備費などを含む)

イタリア不動産購入の送金コストをWise(ワイズ)で抑えよう

Wise image

イタリアで不動産を購入すると、頭金や残金の支払いに加え、固定資産税や管理費などで何度も海外送金が必要になります。しかし銀行を利用すると、高額な送金手数料や不利な為替レートによって、知らないうちに大きなコストが発生することも少なくありません。

Wise(ワイズ)は、実際の為替レート明確かつ格安の手数料で送金できるサービスです。すべてオンラインで完結し、現在、世界中の1,200万人以上に利用されています。

<銀行 vs Wise の比較表を挿入予定>

2025年1月の調査によると、銀行の1/7の安さで利用できます。

【Wiseアカウントの特徴】

  • 多通貨での送金に対応:140か国・40通貨以上の送金に対応しています。
  • 最適な為替レート:上乗せコストのないリアルタイムの為替レートで取引を行うことが可能です。
  • 明瞭な手数料:送金額と受取額が最初に確認でき、予期していない手数料がかかる心配もありません。
  • 瞬時の送金:Wiseでの半数以上の海外送金が20秒未満で完結します。
  • 簡潔な操作:パソコンやスマートフォンで完結。銀行に足を運ぶ必要はありません。
  • バーチャルカードも発行可能:Wiseアカウントでバーチャールカードを作成することで、オンラインでの決済などに利用できます(発行料も無料)。
  • 8種類以上の現地口座情報:アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、シンガポールを含む8ヶ国以上の現地口座情報が取得可能。これにより、滞在国内での送金もよりお得に。
  • 高額での預金ができる:日本円換算で合計100万まで複数通貨を保有、最大2,000万円まで引き上げが可能です(金額の引き上げについてはこちらのページを必ず確認してください)。
  • 高額送金も可能:一度に100万円超の送金ができ、最大1億5000万円まで送金可能です(別途書類をお願いする場合があります)。
  • 日本国内の資金移動業者として登録・認可:Wiseは第一種・第二種資金移動業者として関東財務局から登録・認可を受けているので、安心してご利用いただけます。
  • 日本語スタッフによるカスタマーサポート:質問や問題がある場合は、カスタマーサポートスタッフに日本語で相談できます。

Wise(ワイズ)アカウントを開設する 🚀


イタリア不動産購入用語リスト

イタリア不動産購入用語リスト

イタリアの不動産購入でよく使われる基本用語をまとめました。

Compromesso(コンプロメッソ)

購入申し込み後に物件を確保するための仮契約書。この段階で当事者に法的拘束力が生じます。

Rogito(ロジート)

不動産購入手続きの最終段階で締結される本契約。公証人立ち会いのもとで署名し、所有権が正式に移転します。

Proposta d'Acquisto(プロポスタ・ダクイスト)

気に入った物件に対して「購入したい」と申し出る購入申込書。売主が承諾すると、次のCompromesso(仮契約)へ進みます。

Visura Catastale(ヴィズーラ・カタスターレ)

日本の登記簿にあたる不動産登記簿謄本。所有者情報や面積、評価額などが記載されています。

Agente Immobiliare(アジェンテ・インモビリアーレ)

イタリアの不動産エージェント/仲介業者。物件紹介から交渉、契約サポートまでを行います。

Mutuo(ムトゥオ)

イタリアの住宅ローンを指す言葉。銀行など金融機関を通じて利用します。

Nuda Proprietà(ヌーダ・プロプリアタ/空所有権)

所有権だけを購入し、使用権は他人(usufruttuario)が持つ物件。そのため購入後すぐには住めませんが、価格が安いのが特徴です。使用権者の居住権が終了した時点で、買主が完全な所有権を得ます。


イタリア不動産購入のよくある質問

イタリアの不動産購入でよくある質問についてまとめました。

イタリアの一般的な家はどのような家ですか?

都市部ではアパートや賃貸住宅が多く、郊外や地方では一軒家(ヴィッラ)も一般的です。イタリアでは築年数をあまり気にしない文化があり、築100年以上の物件も珍しくありません。中には築300年を超える建物もあり、リノベーションを重ねて長く住み継がれています。

イタリアの固定資産税はいくらですか?

固定資産税(IMU)の税率は、市町村や物件の種類によって0.4〜1.14%と幅があります。

  • 主な居住地(prima casa)は免除されます。
  • ただし、高級住宅区分(A/1・A/8・A/9)は居住用でも課税対象です。
  • セカンドハウスや別荘として登録された場合は課税されます。

税額は物件の評価額(カタストロ価額)を基準に計算されるため、正確な金額を知りたい場合は、現地の税理士または不動産エージェントへ確認するのが確実です。

おすすめのページ 🌸 イタリアで銀行口座開設する方法・必要書類を解説!

まとめ

イタリアでは、日本人を含む外国人でも不動産を購入できます。ただし、日本とはルールや価格相場、購入手順が異なるため、税制や法律などは事前に不動産エージェントや専門家へ確認しておくことが大切です。

購入では、住宅ローンだけでなく維持費や現地滞在費などの資金計画も重要です。イタリアでの不動産購入や投資をスムーズに進めるなら、Wise(ワイズ)の活用がおすすめです。

Wiseなら、海外送金・多通貨管理・現地での支払いを低コストかつ透明な為替レートで行えます。不動産の購入費用や経費の支払いを賢く管理し、ムダなコストを抑えて理想のイタリア生活を実現しましょう。

Wise image

Wise(ワイズ)アカウントを開設する 🚀


ソース

  1. イタリアの国土政策の概要 -An Overview of Spatial Policy in China
  2. [全世界型]海外不動産ローン(スター不動産担保ローン) | 金利・融資期間・返済シミュレーション | 東京スター銀行

*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



当社は明示的または黙示的にかかわらず、この内容が正確、完全または最新であることを表明または保証しません。

国境のない金融

詳しくはこちら

役立つ情報、ニュース、お知らせ