Paypalはオーストラリアでも使える?海外送金する際の手数料や注意点も解説!

Nur Afiqah MK

オーストラリアへの留学やワーキングホリデーにおいて、「日本への送金、どうしよう?」と考えたとき、PayPal(ペイパル)を思い浮かべる人も多いでしょう。

でも、そもそも日本人はオーストラリアでPayPalアカウントを開設できるのでしょうか?PayPalの海外送金手数料はいくら?送金制限はある?

本記事では、PayPalを使ったオーストラリアから日本への送金について、手数料体系から送金制限まで詳しく解説します。さらに、オーストラリアと日本間の送金をより透明でお得にする方法もご紹介します。

※記事内の換算計算レート:1豪ドル = 97.53円(2025年10月1日時点)

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目次 🔖

PayPalはオーストラリアで使える?

PayPalはオーストラリアで普及しており、日常的に利用されている決済サービスの一つです。特にオンラインでの支払いにおいて、PayPalは非常に一般的な選択肢となっており、多くのECサイトで導入されています。1

オーストラリアでPayPalは、以下のようなシーンで利用できます。

  • オンラインショッピング:クレジットカード情報をECサイトに直接入力する必要がないため、セキュリティを重視するユーザーに好まれています。
  • 個人間での送金・割り勘:オーストラリア国内にいる友人や家族との間での送金なども、PayPalアプリを使えば簡単に行えます。家賃の割り勘や立て替えてもらったランチ代の支払いなど、日常の様々な場面で活用されています。
  • 公共料金やサービスの支払い:一部の公共料金やサブスクリプションサービスの支払いにも対応しています。

ただし、これはあくまでオーストラリア国内での利用シーンです。日本への送金、特にワーホリの給与や留学費用の仕送りといった個人間送金では、手数料や法的な制限に注意が必要です。

また、オーストラリアでPayPalを利用する場合、日本のアカウントをそのまま使うことはできません。これは、各国の金融に関する法規制が異なるためです。そのため、オーストラリアに居住し、オーストラリアのPayPalを利用する場合には、新しくアカウントを開設する必要があります。2+3

日本人でもオーストラリアのPayPalアカウントを使える?

日本人でも、条件を満たせばオーストラリアのPayPalアカウントを開設・利用できます。その条件は「オーストラリアに居住していること」、「18歳以上であること」です。3

したがって、旅行者や短期滞在者のように日本の居住者である場合は、オーストラリアのアカウントを作れません。また、現在使用している日本のPayPalアカウントの国設定をオーストラリアに変更することも不可能です。

ワーキングホリデーや留学、移住などでオーストラリアに住むことになった場合は、一度日本のPayPalアカウントを解約し、オーストラリアの住所と電話番号を使って、新たにアカウントを作成し直す必要があります。

日本のPayPalアカウントとの違い4-8

日本とオーストラリアにおけるPayPalアカウントには、主に以下の3つの違いがあります。

日本のPayPalオーストラリアのPayPal
主な連携方法クレジットカード・デビットカードが基本※1+※2クレジットカード・デビットカード、オーストラリア国内のほぼ全ての銀行口座
本人確認海外との送金・受取にはマイナンバー提出が必須※3アカウント開設時は原則不要※4
独自機能特になし後払いサービス「Pay in 4」(無利息・手数料無料で4回分割払い)が利用可能※5

※1 銀行口座は一部のみ対応
※2 Bank Payを利用すれば他の金融機関も可能
※3 10万円以上の受取にも本人確認が必要
※4 高額な取引の際に後から求められる場合あり
※5 後払いサービス「Pay in 4」の限度額:2,000豪ドル(約20万円相当)以下

※2025年10月3日にPayPalの公式サイトに掲載されている情報に基づく

オーストラリアのPayPalアカウント作成手順

オーストラリアでのPayPalアカウント開設は、オンラインで簡単に完了できます。ワーキングホリデーや留学などで現地に居住し、オーストラリアの住所と電話番号があれば、以下の手順で進められます。9

公式サイトにアクセス

  • PayPalオーストラリアの公式サイトを開く
  • 「Sign Up」ボタンをクリックする

ご自身の用途に合ったアカウントの種類を選択

  • 「Personal Account(個人アカウント)」
  • 「Business Account(ビジネスアカウント)」

画面の案内に従い、基本情報の入力

  • 氏名(Name)
  • Eメールアドレス(Email address)
  • パスワード(Password)
  • オーストラリアの住所(Address)
  • オーストラリアの電話番号(Phone number)

Eメールアドレスの認証

  • 登録したメールアドレスに認証メールが届きます
  • メール内のリンクをクリックしてアカウントを有効化

電話番号の認証

  • 登録した電話番号にSMSで認証コードが届きます
  • コードを入力して確認を完了

支払い方法の連携

  • オーストラリアの銀行口座
  • クレジットカード/デビットカード

これでオンラインショッピングなどですぐに利用を開始できます。

アカウント開設時は基本的な情報のみで作成可能ですが、取引状況によってはPayPalから本人確認書類(身分証明書、住所証明書等)の提出を求められる場合があります。

PayPalオーストラリアの開設に必要な書類

オーストラリアでPayPalの個人アカウントを開設する際には、以下の個人情報が必要です。10

  • 氏名
  • オーストラリアの住所
  • オーストラリアの電話番号
  • Eメールアドレス

ただし、アカウント開設後、送金や受け取りの限度額を引き上げたい場合や、PayPalがセキュリティ上の理由で必要と判断した場合には、追加で本人確認が求められることがあります。11

その際に提出を求められる可能性がある書類には、以下のようなものが挙げられます。12

【本人確認書類】

  • 運転免許証(オーストラリアまたは海外発行のもの)
  • パスポート(オーストラリアまたは海外発行のもの)
  • オーストラリアの年齢証明カード
  • 出生証明書
  • 市民権証明書
  • 年金カード
  • 外国政府発行の国民身分証明書など

【住所確認書類】

  • 公共料金の請求書(電気、ガス、水道、固定電話:過去3ヶ月以内)
  • 銀行の取引明細書(過去3ヶ月以内)
  • 運転免許証(過去12ヶ月以内発行)
  • 市議会税の通知書(過去3ヶ月以内)
  • 税務署からの税務評価通知書(過去12ヶ月以内)
  • Centerlinkの明細書(過去12ヶ月以内)など

※Centerlink:オーストラリアの社会保障機関から支給される各種手当の受給証明書

これらの手続きは、あくまでPayPalから要請があった場合に必要なものです。すぐに書類を用意する必要はありませんが、将来的に高額な送金などを考えている場合は、このような手続きがあることを覚えておきましょう。

※2025年10月3日にPayPalの公式サイトに掲載されている情報に基づく

オーストラリアから日本への送金でPayPalを使う際の制限事項

オーストラリア国内での利用には便利なPayPalですが、オーストラリアから日本へ国際送金する際には、いくつかの制限と注意点があります。

PayPal送金の手数料比較:

  • オーストラリア国内:オーストラリアのPayPalアカウント間の個人送金は手数料無料
  • オーストラリアから日本への送金:オーストラリアから日本のPayPalアカウントへの送金は手数料が発生

なぜ日本への送金は手数料がかかるのでしょうか?これは主に日本の法律が関係しています。

日本の法規制による制限:

  • 日本の法律13:「犯罪収益移転防止法」により、日本では海外送金に厳格な本人確認が義務付けられている。
  • 日本のPayPalの対応:この法律に対応するため、海外との送金・受取にはマイナンバーの提出が必須。

この日本独自の厳格なルールが海外のPayPalシステムと合わないため、日本アカウントで可能な手数料無料の個人間送金ができない仕組みです。

オーストラリアのPayPalアカウントから日本のPayPalアカウントへの個人間送金自体は、利用可能です。ただし、国際送金のため「送金手数料」と「通貨換算手数料」がかかります。14

PayPalの為替レートに含まれる手数料について

PayPalで海外送金する際、送金手数料に加えて注意すべきは「為替レート」です。この為替レートに含まれる手数料について、詳しく見ていきましょう。

為替レートに含まれる手数料

海外送金サービスを選ぶ際、「送金手数料無料」や「格安の手数料」を強みとするサービスもあります。しかし、為替レートそのものに手数料が含まれているケースがあります。

為替レートには、銀行やカード会社などが手数料を上乗せしていない「ミッドマーケットレート」と呼ばれる基準となるレートが存在します。PayPalは個人間送金の場合、4%の通貨換算手数料を含む独自のレートで両替を行います。

PayPalの海外送金で発生する手数料:

  1. 国際支払い手数料14:送金額の5%(最低0.99豪ドル、最高5.99豪ドル)
  2. 通貨換算手数料15:PayPalが独自に設定する為替レートに含まれる手数料(送金側負担:4%、受取人負担:3%)

実際の送金コストシミュレーション

では、実際に日本円で「10万円」と「50万円」を受け取りたい場合、オーストラリアからPayPalで送金すると総コストはいくらになるのでしょうか。

【送金コストのシミュレーション(受取額ベース)】

日本での受取希望額:100,000円

国際支払い手数料 (5%):5.99 AUD

※国際支払い手数料(5%):最低0.99〜5.99豪ドル
※上限:5.99AUD

必要な送金額通貨換算手数料 (4%)総コスト(日本円換算)
約1,074 AUD約42.72 AUD約4,751円

日本での受取希望額:500,000円

国際支払い手数料 (5%):5.99 AUD

※国際支払い手数料(5%):最低0.99〜5.99豪ドル
※上限:5.99AUD

必要な送金額通貨換算手数料 (4%)総コスト(日本円換算)
約5,346 AUD約213.61 AUD約21,418円

結果的に手数料が差し引かれるため、希望額を受け取るには、より多くの豪ドルを送金する必要があります。このように、PayPalを利用してオーストラリアからまとまった金額を送金すると、数千〜数万円単位の手数料が発生する可能性があるのです。

※2025年10月3日にPayPalの公式サイトに掲載された料金情報に基づき算出。

お得な手数料と為替レートで決済・両替:Wise(ワイズ)

透明性の高い海外送金をお探しなら、海外利用に特化したWise(ワイズ)がおすすめです。16~19

【Wiseアカウントの特徴】

  • 多通貨での送金に対応:140か国・40通貨以上の送金に対応しています。
  • 最適な為替レート:上乗せコストのないリアルタイムの為替レートで取引を行うことが可能です。
  • 明瞭な手数料:送金額と受取額が最初に確認でき、予期していない手数料がかかる心配もありません。
  • 瞬時の送金:Wiseでの半数以上の海外送金が20秒未満で完結します。
  • 簡潔な操作:パソコンやスマートフォンで完結。銀行に足を運ぶ必要はありません。
  • バーチャルカードも発行可能:Wiseアカウントでバーチャールカードを作成することで、オンラインでの決済などに利用できます(発行料も無料)。
  • 8種類以上の現地口座情報:アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、シンガポールを含む8ヶ国以上の現地口座情報が取得可能。これにより、滞在国内での送金もよりお得に。
  • 高額での預金ができる:日本円換算で合計100万まで複数通貨を保有、最大2,000万円まで引き上げが可能です(金額の引き上げについてはこちらのページを必ず確認してください)。
  • 高額送金も可能:一度に100万円超の送金ができ、最大1億5000万円まで送金可能です(別途書類をお願いする場合があります)。
  • 日本国内の資金移動業者として登録・認可:Wiseは第一種・第二種資金移動業者として関東財務局から登録・認可を受けているので、安心してご利用いただけます。
  • 日本語スタッフによるカスタマーサポート:質問や問題がある場合は、カスタマーサポートスタッフに日本語で相談できます。

個人間送金の手数料が気になる方にとって、Wiseは無駄なコストを徹底的に省ける、透明性の高い選択肢と言えます。

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まとめ

Wise

オーストラリアで利用されているPayPal(ペイパル)ですが、日本への海外送金、特に個人間での送金には多くの制限と高額な「隠れコスト」が存在します。一見便利なサービスに見えても、為替レートに上乗せされた4%の手数料や、商用送金でしか送れないという制約により、最終的な受取額が大きく減ってしまう可能性があるのです。

オーストラリアとの資金のやり取りで、無駄な手数料を支払い「隠れコスト」で損をしないためには、Wise(ワイズ)のような、実際の為替レートで送金できる透明性の高いサービスがおすすめです。Wiseなら、オーストラリアドルの口座情報を取得して現地通貨のまま手数料無料で受け取ることも可能です。

海外送金の際は、目に見える手数料だけでなく、為替レートの実態までしっかりと確認することが大切です。

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オーストラリアでのPayPal利用に関するよくある質問

PayPalオーストラリアのアカウントで中国に海外送金できますか?

はい、Paypalオーストラリアのアカウントから中国へ海外送金することは可能です。ただし、日本への送金と同様に、為替レートには手数料が上乗せされるため、想像以上にコストがかかる可能性があります。

PayPalで海外送金の受け取り方法は?

送金人があなたのPayPalアカウント(メールアドレス等)宛に送金すると、PayPal残高に入金されます。日本の銀行口座へ出金も可能ですが、10万円を超える海外送金の受け取りには、マイナンバー提出による本人確認が必須です。

オーストラリアに留学中の子どもの学費をPayPalで支払えますか?

学校が対応していれば支払いは可能です。しかし、高額な学費を送金する場合、為替レートに含まれる4%の手数料が大きな負担になる可能性があります。よりコストを抑えたい場合は、Wise(ワイズ)など他の海外送金サービスとの比較をおすすめします。


ソース
  1. About Us | PayPal AU
  2. PAYPAL USER AGREEMENT
  3. PAYPAL USER AGREEMENT
  4. 口座振替設定とは(個人)|サポート-PayPal(ペイパル)
  5. スマホ決済ならBank Pay(バンクペイ
  6. 個人の本人確認の手続きと提出書類|サポート|決済サービスならPayPal(ペイパル)
  7. How do I verify my PayPal account?
  8. Buy Now Pay Later | Pay in 4 | PayPal AU
  9. What is PayPal and How Does it Work | PayPal AU
  10. What information is required to open a Personal PayPal account?
  11. Account Limitations – PayPal Australia
  12. How do I confirm my identity? (CIP) | PayPal AU
  13. 令和7年6月24日時点
  14. Combined Financial Services Guide and Product Disclosure Statement
  15. PayPal Fees for Customers | PayPal AU
  16. 世界中の通貨が使えるアカウント | 国境のない金融 | Wise 日本
  17. 海外旅行に便利なカード | お得に外貨が使えるカード
  18. Wiseアカウント:マルチカレンシー口座 | 外貨口座
  19. Wiseのシンプルな手数料
  20. ミッドマーケットレートでの海外送金・外貨両替 | Wise(ワイズ)

*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



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