スイス免税手続き完全ガイド:観光客のためのスイスの消費税・付加価値税(VAT)還付ガイド
スイスでの免税手続きに関するガイド。観光客向けの消費税・VAT還付方法や手順、税率の詳細について解説。スイスでのショッピングをお得に楽しむための情報を提供します。
絵画のような風景が広がるスイスは、旅の一瞬一瞬にシャッターを切りたくなるほど美しい国です。旅行中は家族や友達に、その美しい景色を少しでもお裾分けしたくなることでしょう。また、限られた時間を効率良く使って観光を楽しむには、地図や電車の時刻などもチェックしなければなりません。そんなときに必要になるのが、スマートフォンが使えるインターネット環境です。
しかし、日本のキャリアのまま海外ローミングして使用すると、通信料金が高額になってしまいます。そこでおすすめしたいのがeSIMです。eSIMを利用する場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか。
本記事ではeSIMの基本情報やスイスで利用できるeSIMの料金相場、購入時の注意点、現地での設定方法などをわかりやすく解説します。また、スイスでの滞在をストレスなく楽しむには、決済方法も考えておく必要があります。海外での支払いが便利になる「Wise(ワイズ)デビットカード」についてもご紹介するので、旅行の準備にぜひお役立てください。
円(JPY)からスイス・フラン(CHF)を両替した時の現在の換算レート(by Wise)🇨🇭
| 目次 🔖 |
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eSIMとは、「Embedded SIM(エンベデッドSIM)」の略で、従来のようにカード型のSIMを物理的に挿し込むのではなく、あらかじめ端末に埋め込まれたSIMを指します。
これまでSIMカードに書き込まれていた契約情報は、インターネットを通じて端末内のeSIMに書き込まれます。つまり、SIMカードの抜き挿しをせずに通信事業者の契約情報を反映できる仕組みです。
近年はeSIM対応機種はもちろん、eSIMのみに対応した機種も出てきています。
eSIMと従来のSIMカードには、以下のような違いがあります。
| eSIM | SIMカード | |
|---|---|---|
| ICチップ | スマートフォン端末に内蔵 | 物理的なカード |
| 契約 | オンライン | オンラインもしくは実店舗 |
| 開通 | 最短即日で利用可能 | 郵送の場合は数日かかることもある |
| 回線の切り替え | 設定画面で簡単にできる | カードの入れ替えが必要 |
| 紛失・破損リスク | なし | あり |
| 海外利用 | 渡航前に購入し、現地では簡単な設定だけですぐに使える | 現地でカードを挿し替えする必要がある(国内やオンラインでの事前購入・設定が可能な場合も) |
| 対応スマートフォン | 一部非対応機種あり | ほぼすべての機種に対応 |
従来の物理SIMカードでは、別回線への切り替えにはカードの抜き挿しが必要でしたが、eSIMの場合はその必要はありません。海外到着後にカードを取り替えなくてもすぐに使えるので、スムーズに旅を始められるでしょう。
また、デュアルSIM対応のスマートフォンなら、日本のキャリアのSIMカードを挿入したまま、スイス向けのeSIMを利用できます。
キャリアやデータ量によって料金は変動しますが、滞在期間別のeSIM料金の相場は以下のとおりです。1,2,3,4,5 \
| 滞在期間 | 容量 | 平均料金(約) |
|---|---|---|
| 1週間滞在する場合 | 3GB | 約1,800円 |
| 10日間滞在する場合 | 5GB | 約2,100円 |
| 2週間滞在する場合 | 10GB | 約3,600円 |
| 1ヵ月滞在する場合 | 20GB | 約7,600円 |
(※2025年10月10日時点での情報を参照しています。)

スイス旅行でeSIMを利用する際は、渡航前に購入しておくとスムーズです。ここからは、旅行前のeSIM購入で気を付けたいポイントを3つご紹介します。
前述したとおり、すべてのスマートフォンがeSIMに対応しているわけではありません。
ご自身のスマートフォンが対応しているか、購入前に確認しておきましょう。最新モデルは多くがeSIMに対応していますが、旧モデルでは非対応のものもあります。標準電話アプリで「*#06#」を入力し、EID番号が表示されれば、その端末はeSIM対応機種です。
eSIM対応機種でもSIMロックがかかっている状態では、eSIMは利用できません。
お持ちのスマートフォンにロックがかかっている場合は、オンラインや実店舗で事前に解除しておきましょう。
なお、2021年10月1日以降に購入したスマートフォンは原則的に購入時からSIMロックはかかっていません。4
海外向けeSIMの多くはデータ専用となっており、電話番号が付与されません。
LINE通話などデータ通信を利用する通話は問題ありませんが、出張などで電話番号が必要な場合は注意が必要です。

スイスで利用できるeSIMサービスにはさまざまなものがありますが、ここからは特におすすめのサービスを厳選して3つご紹介します。
trifaは日本の企業が提供するeSIMサービスです。
3・7・15・31・60日の期間ごとにデータ量の異なるプランが用意されています。滞在日数や使用予定のデータ量に合わせて契約できるので、無駄なくeSIMを利用できるでしょう。24時間有人サポートがあるため、万が一の際でも安心です。1,2
【trifaの価格表】
| データ容量 | 日数 | 料金 |
|---|---|---|
| 1GB | 3日間 | 790円 |
| 3GB | 3日間 | 1,760円 |
| 10GB | 7日間 | 4,100円 |
| 10GB | 15日間 | 4,500円 |
| 20GB | 31日間 | 10,030円 |
| 30GB | 60日間 | 13,400円 |
(※2025年10月10日時点での情報を参照しています。)
airaloは、世界200ヵ国以上に対応しているeSIMサービスです6。
料金プランのバリエーションが豊富で、無制限プランも用意されています。また、データをチャージするたびに、次のチャージに使えるAirmoneyが付与されるので、頻繁に海外旅行をする方にもおすすめです。家族や友達にairaloを紹介した場合も、Airmoneyがもらえます。3,4
【airaloの価格表】
| データ容量 | 日数 | 料金 |
|---|---|---|
| 1GB | 3日間 | 650円 |
| 3GB | 3日間 | 1,400円 |
| 5GB | 7日間 | 2,000円 |
| 10GB | 7日間 | 3,300円 |
| 20GB | 15日間 | 5,300円 |
| 20GB | 30日間 | 5,550円 |
(※2025年10月10日時点での情報を参照しています。)
World eSIMは、海外旅行向けWi-Fiルーターレンタルサービスを展開するGlobal Wi-Fiが提供する株式会社ビジョンが展開するeSIMサービスです。
期間容量プランに加えて、1・3・5・7・10・15日間の無制限プランを用意しています3。滞在中データの不安なくスマートフォンを活用したい方に最適です。LINE公式アカウントでサポートをしているので、もしものときも簡単に問い合わせができます。5
【World eSIMの価格表】
| データ容量 | 日数 | 料金 |
|---|---|---|
| 1GB | 3日間 | 592円 |
| 5GB | 30日間 | 1,998円 |
| 10GB | 30日間 | 2,886円 |
| 15GB | 30日間 | 4,366円 |
| 30GB | 30日間 | 7,326円 |
(※2025年10月10日時点での情報を参照しています。)
Holaflyは、スイスでデータ通信が無制限で利用できるeSIMサービスです。旅行中に動画視聴やマップ検索などでデータ通信量を気にしたくない方に最適です。アプリからeSIMをインストール、購入後に届くQRコードをスキャンするなどの簡単な設定だけで利用できるのも魅力。24時間年中無休のカスタマーサポートも利用できるため、安心して利用できます。6,7,8
【Holaflyの価格表】
| データ容量 | 日数 | 料金 |
|---|---|---|
| 無制限 | 3日間 | 1,890円 |
| 無制限 | 5日間 | 3,090円 |
| 無制限 | 10日間 | 5,490円 |
(※2025年10月10日時点での情報を参照しています。)

スイスに到着してeSIMを利用するには、簡単な設定が必要です。設定方法をiPhoneとAndroidに分けてご紹介します。
なお、設定手順に含まれるeSIMのインストールは、出発前に行なっておくとスムーズです。
iPhoneの場合のeSIM設定手順は以下のとおりです。
※ eSIMの種類によって手順7は不要
Androidの場合のeSIM設定手順は以下のとおりです。
※ eSIMの種類によって手順8は不要
なお、機種やOSのバージョンにより、設定画面の表記が異なる場合があります。
スイスでの旅行や滞在でeSIMを使うメリットは、簡単な設定だけで、スイスに着いた瞬間からインターネットが利用できることです。家族や友達にも、すぐに到着連絡ができるでしょう。
また、Wi-Fiルーターをレンタルする場合のようにルーターを持ち運ぶ必要もないので、旅行中の荷物も減らせます。カードを抜き挿しする必要もないため、紛失・破損する心配もありません。帰国の際も返却不要なので、すぐに帰宅できます。
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スイス滞在中の支払いに、クレジットカードを使おうと考えている方も多いでしょう。しかし、スイスを含めた海外で日本のクレジットカードを利用すると、ほとんどのケースで「海外事務手数料」として利用額の約1.6〜3.9%前後が自動的に上乗せされてしまいます。クレジットカードを使えば使うほど、損をしているケースも珍しくありません。
そこでおすすめしたいのが、「Wise(ワイズ)デビットカード」。このカードを使えば、隠れた手数料を気にせず支払いができるため、スイス旅行を安心して満喫できるでしょう。
【Wiseデビットカードの特徴】
一番の大きな魅力は、リアルタイムの為替レートで決済・両替できることです。一般的なクレジットカードなどでは両替するときに上乗せ手数料が加算されますが、Wiseではそのままのレートで取引できます。
また、外貨での決済時に支払い額に追加される手数料である「事務手数料」も低く、銀行の最大3分の1程度に抑えられる場合もあります。カードの発行には1,200円の手数料がかかりますが、年会費や月額手数料は一切かからず、アカウント開設も全てオンラインで完結します。
スイスでの旅行をより安心に、お得に楽しみたいなら、ぜひWiseデビットカードをご利用ください。
eSIMなら、スイスに着いてすぐにスマートフォンでインターネットを利用できるので、日本にいる家族や友達への連絡や、地図や電車の時間の検索なども、ストレスフリーで行なえます。荷物も減らせるうえ、紛失のリスクもないので、旅を快適かつ安心して楽しめるでしょう。サービスによってプランや料金は異なるため、さまざまなサービスを比較して、ご自身に合ったサービスを選んでください。
スイス旅行中の支払いをより便利にしたい方には、「Wise(ワイズ)デビットカード」がおすすめです。クレジットカードの海外事務手数料がかからず、実際の為替レートで両替が可能。さらに、毎月2回・合計30,000円までなら海外ATMから無料で現地通貨を引き出せます。約55の通貨に対応しているので、スイス周辺の国に足を運ぶ際にも便利です。
eSIMとWiseデビットカードを活用して、より自由で快適なスイスの旅を楽しみましょう。

ソース
*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。
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