Shopifyの海外販売の行い方|設定の仕方や販売のコツ

Hikaru Osaka

オンラインで商品やサービスを販売する際、「Shopify(ショッピファイ)」という名前を耳にしたことがある方も多いでしょう。

Shopifyは、海外販売(越境EC)にも対応したECサイト構築プラットフォームであり、個人から大企業まで幅広く利用されています。

特に、多言語・多通貨への対応、拡張性の高さ、豊富なアプリといった点から、海外市場への展開を検討している事業者におすすめです。本記事では、おすすめの理由や海外販売の設定方法などについて解説します。

また、為替コストを抑える手段として活用される海外送金サービス、Wise(ワイズ)についても触れていきます。

Wise(ワイズ)について知りたい 💡

※本記事はサービス比較を目的とした記事であり、アフィリエイトによる収益を目的とした記事ではなく、各プラットフォームに関する独自の見解を2026年4月6日時点の情報をもとに中立的な視点で解説しています。専門的な意見・アドバイスが必要とされる場合、ご利用のサービスプロバイダーやその他の専門家にお問い合わせください。

Shopifyが海外販売・越境ECにおすすめの理由

Shopifyは世界170ヶ国以上で利用されているECプラットフォームです。多言語に対応しているだけでなく、カスタマイズもしやすいため、越境ECに必要な機能が標準でそろっています。

Shopifyを海外販売で使用するおすすめの理由は以下のとおりです。¹

多言語での販売が可能¹

Shopifyでは、翻訳アプリを活用することで、ひとつのストアを最大20言語に翻訳することが可能です。そのため、異なる言語圏で販売できるだけではなく、カナダやスイス、ベルギーのように異なる言語を一つの国で話す場合でも幅広い言語圏に向けて販売できます。

多通貨での決済に対応している¹

Shopifyでは自動的に130種類以上の通貨に対応しており、自動、もしくは手動で価格を設定できます。そのため、価格の理解がしやすく、購入率の向上にも繋がるのが特徴です。

越境ECに対応した豊富な決済手段²

日本国内ではPayPalやApple Pay、携帯キャリア決済など、18種類の決済方法をShopifyで利用できます。またShopifyペイメントを使用すると、外部決済利用時に発生する取引手数料0.2~2%が無料です。

海外配送・物流などに関する手続きがとても便利³

Shopify内には便利なツールがそろっているため、消費者の購入から配送までをスムーズに進めることができます。

Shopify内で利用できるアプリ(一部):

  • 配送料の計算
  • インボイスの作成
  • ラベル作成

さらに外部アプリと連携することで、国際配送の効率化も可能です。

デザインテンプレートが豊富で海外向けにも最適化しやすい

Shopifyでは1,000以上ものデザインテンプレートを有料もしくは無料で提供されています。そのため、ブランドやターゲット市場に合わせたデザインを利用することが可能です。

アプリストアが充実!越境EC向け機能を拡張できる

Shopifyでは1.6万件以上のアプリがそろっており、越境ECをスムーズにしてくれます。日本語でも提供されているツールもあるため、英語が不慣れな場合でも活用することが可能です。

一部利用できるアプリ:

  • 翻訳
  • 通貨換算
  • 不正注文の防御
  • 他アプリとの連携

海外向けマーケティング機能を集客対策に活用できる⁴

Shopifyでは他SNSと接続し、集めたデータを管理できます。そのほかにもマーケティングオートメーションを活用し、必要なときに顧客にフォローアップのメッセージを送ることも可能です。

CDNによる安定した通信

ShopifyはCDN(コンテンツ配信ネットワーク)を活用しており、世界中どこからでも高速表示が可能です。

サイト速度が上がると、ウェブサイトを開く前にユーザーが離脱することも少なくなり、満足できる顧客体験を維持できます。


Shopifyを活用して海外販売を始める方法

Shopifyを活用して海外販売を始める方法

Shopifyで海外販売を始めるにはアカウントを開設してから、もう一つステップを踏む必要があります。次のステップのように、事前にWebページを作成し、一箇所ですべて設定しましょう。

  1. Shopifyにて対象国用のページを作成する
  2. 左メニューから「Markets」を選択
  3. 「Create market」をクリックし、詳細を入力する
  4. 入力したら、「Save」をクリック
  5. 変更が反映されているか確認し、ページを公開する

詳細には以下の情報が含まれます:

  • 対象国
  • 通貨
  • 含む製品
  • ドメイン・言語
  • 税金の扱い

ドメイン欄に、対象国用のドメイン(ウェブサイトリンク)を入力すれば、紐づきます。


Shopifyを活用した海外販売・越境ECで成功するコツ

海外販売や越境ECで難しい点は、各国のマーケットを維持・管理することです。ただし、いくつかのコツをつかめば、スムーズに対応できるようになります。

多言語・多通貨に対応したECサイトを作る

同じ国で暮らしていても、異なる言語を話す国はあります。なるべく多くの言語や通貨を設定することで、より広くさまざまなターゲット層にリーチすることが可能です。

販売する国に合わせた決済方法を設定する

例えば、日本円で決済が行われる方法を用いて各国で登録すると、為替手数料や送金手数料、事務手数料などがかかります。アメリカでは、現地口座で米ドル決済をできるのが望ましいです。そのため、WiseやRevolutなど、異なる通貨で保有できるプラットフォームに登録しておくことを推奨します。

信頼できる配送業者を選ぶ

海外の配送では、日本と比較して商品の取り扱いに差があり、箱が潰れていたり、高さのあるところから商品を落とされたりします。

もし壊れやすい製品を取り扱っているのであれば、安全に配送してくれる配送業者を使用するのがおすすめです。

各国の顧客に対して最適化されたマーケティング戦略を実施する

国によって顧客のライフスタイルやニーズが多種多様であるため、マーケティング戦略も国によって変える必要があります。

関税について明記する

商品価格とは別に各国のルールに沿って関税がかかります。明記することで、顧客とのトラブルを防ぎましょう。

ヨーロッパでの販売にはVATについても知っておくことが重要

ヨーロッパでは消費税の代わりにVAT(付加価値税)が存在します。各国でVATがどんな商品に付加されるのか、各製品に何%かかるのかを事前に確認しておくと、適切な価格設定に繋がります。

販売する国で適用される法律を把握しておく

国によって商品に対する規制や課税、表示義務など、法律が異なるため、国に合わせた販売をする必要があります。

売り上げを外貨のまま受け取る選択肢を活用する⁴

Shopifyペイメントでは、国内通貨以外の通貨は決済確定時に為替レートと通貨換算手数料が適用されます。そのため、通貨換算ツールで見る金額とは異なる収入を得ることになります。

ユーロで利益を受け取るのであれば、ユーロで受け取り、より手数料がお得なマルチカレンシー口座を用いて両替するのがおすすめです。

ストアのロケーションが日本である場合、他通貨に両替できないため注意が必要です。

詳細に関してはShopifyの「対応している支払い通貨」をご確認ください。


他の海外販売・越境ECオプションも検討したいという方には

事業を始めたばかりであれば、ECモールを利用するところから始めるのもひとつです。

ECモールは競合が多いですが、初期の状態でもリーチを広げやすいだけでなく、独自の配送システムがついているため、オペレーションが楽になります。

自社ECサイトとECモールを併用する企業も多いため、いずれも検討するとよいでしょう。

各サイトの特徴については以下を参考にしてください。

自社ECサイト

自社ECサイトは、ゼロから集客を行う必要はありますが、他サイトや製品との差別化になり、ブランドのファンを作りやすいです。

国内ではShopifyやSTORES、BASEを用いた自社ECサイトが多く利用されています。

項目Shopify⁵⁻⁷STORES⁸BASE⁹⁻¹⁰
初期費用無料無料無料
月額費用3,650円〜368,000円無料無料
決済手数料(ネット販売)3.25%〜3.55% *Plusプランの場合は優遇手数料5.5%〜3.6%+40円 ※サービス利用料3%が追加でかかる
多言語対応50以上決済や予約システムなど限定的にあり英語・日本語対応
多通貨対応130以上なし34以上
国内向け販売可能可能可能
マーケティング機能ありありあり
サポート日本語サポートはあるが、英語のほうが豊富日本語サポートありチャットや電話でのサポートはなし
どんな人向け?売り上げ規模を拡大したい方向けコストを抑えたい方向けリスクを抑えて始めたい方向け

ECモール

ECモールは製品数も多く、価格競争になることも多々ありますが、ブランド認知を高めるのに適したチャネルです。

海外販売には以下のECモールがよく使用されています。

項目Amazon¹¹⁻¹²eBayShopee¹³⁻¹⁷Etsy¹⁸
初期費用無料無料無料無料
月額費用4,900円もしくは1商品につき100円0〜2,999.95米ドル無料月額費固定なし(Etsyプラスの場合、月額10米ドル
販売手数料商品代金の5%〜15.4%出品手数料がある1品につき0.05〜0.35米ドル国ごとに異なる 9.46%〜19.17%6.5%
多言語対応自身で翻訳する必要がある自動翻訳ツールあり自動翻訳ツールあり。中国語には無料で対応自動翻訳ツールあり
受け取れる通貨28通貨に対応米ドルのみに対応米ドルのみに対応(※)21通貨
国内向け販売可能傘下のQoo10にて販売可能なしあり
マーケティング機能ありありあり広告チャネルあり
サポート日本語サポートあり日本語サポートありお問い合わせフォームから日本語サポートあり日本語サポートあり
どんな人向け?日本でも本格的に販売したい方向けアメリカを中心に本格的に販売を試みたい方向けより安価な日用品を取り扱う方向けハンドメイドや中古品を販売したい方向け

※2026年4月6日時点の情報を参照しています。
※Shopeeでは販売国の通貨で確定した売上Payoneer(ぺイオニア)をを経由してUSDで着金し、ぺイオニアで利用できる通貨で出金できるようになります。ペイオニとの連携が完了していない場合、売上金が発生しても入金されません。


Shopifyで海外販売した売上を「外貨のまま」受け取る方法

Shopifyで海外販売した売上を「外貨のまま」受け取る方法
Shopifyで海外販売した売上を「外貨のまま」受け取る方法

Shopifyで海外向けに商品を販売する場合、「売上をどの通貨で、どのように受け取るか」 も重要な検討ポイントです。

日本で利用するShopifyペイメントでは、登録できる振込先は日本の銀行口座(日本円)のみとなっています。¹⁷

そのため、海外から外貨で売上が発生した場合でも、入金時に日本円へ換算される点には注意が必要です。せっかく海外向けに販売し、外貨で収益を得たいと考えている場合、この仕様はあらかじめ把握しておく必要があります。

一方で、ShopifyではPayPalなどのサードパーティー決済サービス銀行振込(手動) といった支払い方法も設定できます。¹⁸⁺¹⁹

これらを活用することで、外貨のまま売上を受け取る選択肢も考えられます。


方法① PayPalを使って外貨を受け取る

Shopifyでは、PayPalなどの外部決済サービスを支払い方法として利用できます。PayPalを使うと、外貨をそのままPayPal残高として保持することが可能です。

ただし、PayPal内で外貨を日本円に換算する場合、通貨換算手数料が比較的高めに設定されている点には注意が必要です。

Wiseを併用する選択肢

Wise(ワイズ)では、米ドル(USD)の口座情報(アメリカの口座番号やルーティング番号)を取得できます。²º

この米ドル口座情報をPayPalアカウントに登録すれば、PayPalの通貨換算を使わずに、外貨のままWiseへ引き出すことが可能です。

日本のPayPalアカウントでは、日本の銀行口座に加えて米国の銀行口座を登録できる場合があり、Wiseの米ドル口座はその選択肢の一つとして利用できます。²¹

PayPalにWiseの米ドル口座を登録する手順

  1. Wise側でUSD口座情報を確認する
  2. PayPalで銀行口座を追加する PayPalにログインし、[ウォレット]→[銀行口座の登録]から、画面の案内に従って追加します。
  3. (必要に応じて)口座確認・本人確認を完了する PayPal側で確認手続きが求められる場合があります。
  4. PayPalからUSDで出金する 出金は、PayPalの[ウォレット]から実行します。PayPalの引き出し手数料がかかります。²²

詳しくはこちらのページ「PayPalからWise(ワイズ)に送金する方法」もご確認ください >>>


方法② Shopifyの「銀行振込(手動)」を使う方法

Shopifyでは、銀行振込(手動)を購入者の支払い方法として設定することもできます。¹⁸

この方法では、ショップ側が購入者に案内する振込先の口座情報を自由に指定できます。振込先としてWiseの外貨口座情報(USD / EUR / GBP / SGD / AUD など)²³を設定すれば、海外の購入者から外貨のまま銀行振込で受け取ることも可能です。

受け取った外貨は、Wise内で保有したり、必要に応じて日本円などに両替できます。

なお、銀行振込(手動)は購入者側の手間が増えるため、高額商品に向いた方法です。

Shopifyの銀行振込(手動)にWiseの外貨口座情報を登録する方法

  1. Shopify管理画面で手動決済を開く Shopify管理画面から[設定]→[決済]へ進みます。
  2. 手動決済(銀行振込)を追加する 「利用可能な手動決済方法」から銀行振込を追加するか、必要に応じてカスタムの手動決済方法を作成します。
  3. 購入者に表示する振込先情報を記載する 「Additional details」や「Payment instructions」に、Wiseの外貨口座情報 (受取人名、口座番号、ルーティング番号/IBAN、銀行名など)を記載します。

Wise(ワイズ)では、日本に居ながらにして、複数通貨の口座情報を取得し、外貨をそのまま受け取ったり、低コストで両替・支払いに使うことができます。ビジネスに合わせて法人アカウントも開設できるので、ぜひ検討してみてください。(※)

※現地口座情報を含むアカウントのアップグレードには3000円の手数料(1回限り)がかかります。

Wiseで法人アカウントを開設する 🚀


まとめ

Shopifyはオンラインストアを構築できるECプラットフォームです。そのため、多言語や多通貨にも対応しており、自由度が高くなっています。ただし、忘れないでほしいのが為替手数料です。越境ECは売り上げ拡大に繋がるものの、幅広い手数料により、国内で販売するよりも利益が少なくなることもあります。Wise(ワイズ)のようなサービスで手数料によるコストを低く保つことが、事業の利益につながるでしょう。

※本記事はサービス比較を目的とした記事であり、アフィリエイトによる収益を目的とした記事ではなく、各プラットフォームに関する独自の見解を2026年4月6日時点の情報をもとに中立的な視点で解説しています。専門的な意見・アドバイスが必要とされる場合、ご利用のサービスプロバイダーやその他の専門家にお問い合わせください。


ソース

  1. Shopify 日本|Shopifyで海外のお客様に販売
  2. Shopify 日本|Shopify Marketsとは:便利な機能や使い方のまとめ
  3. Shopify 日本|【保存版】Shopifyの決済方法のまとめ
  4. Shopifyヘルプセンター|Shopify Messaging でマーケティングオートメーションを作成および管理する
  5. Shopify 日本|Shopifyで海外発送する方法とおすすめアプリ【越境EC】
  6. Shopify ヘルプセンター|対応している支払い通貨
  7. Shopify 日本|Shopifyの料金プラン – 各プランの詳細情報と比較 - 無料体験
  8. STORES|機能・特徴
  9. BASE|英語・外貨対応
  10. BASE|BASEの機能 - 無料で簡単なネットショップ作成サービス
  11. Amazon seller central|Amazon海外口座送金サービスの対応国、地域および通貨
  12. Amazon.co.jp|料金プラン、配送手数料、料金シミュレーター | Amazon出品サービスの料金
  13. Shopee|翻訳について
  14. Shopee|📍各種手数料(コミッション)について | Shopee JP Seller Education Hub
  15. Shopee|売上金の確認方法 | Shopee JP Seller Education Hub
  16. 卸売業者および輸出業者向けの決済ソリューション | Payoneer
  17. Shopeeで売れたらどうする?発送〜入金までの流れを一括解説 - Shopee Japan ショッピージャパン
  18. Etsy|Etsyペイメントに対応している通貨

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